障害・福祉

今日は国際障害者デー

わたしたちのことをわたしたち抜きで決めないで

国際障害者デーとは

障害者問題への理解促進、

障害者が人間らしい生活を送る権利と

その補助の確保を目的とした国際的な記念日

と定義されています。(Wikipediaより)

アイキャッチの画像に使ったのは、イエローリボン。

イエローリボンは

「障害のある人びとの、その人らしい自立と社会参加をめざす」

運動のシンボルです。

今日、障害のある人の意思決定支援をテーマにした講演に参加しました。

また先日は、

自閉症をテーマにした映画「梅切らぬバカ」を観て来ました。

映画「梅切らぬバカ」公式サイト

どちらもたまたま最近のことで、
同じようなテーマについて考えさせられる内容でした。

それは、

障害を持つ子が

人生の締めくくりに向けて

どんな場所で

どんな風に

自分らしく生きていけるか。

今日の講演会では、
数年前に衝撃的で悲惨な事件が起こった、
津久井やまゆり園での、意思決定支援に携わっておられる先生が講師でした。

神奈川県では事件のあと、
心に深い傷を負った入所者の方々の、
それからの人生を立て直すべく、
「意思決定支援」に県を挙げて総力しているそうです。

意思決定支援という言葉を始めて聞いたのですが、
国連での障害者権利条約を策定したときのスローガンで、
本記事のサブタイトルにもある、

Nothing about us without us

わたしたちのことをわたしたち抜きで決めないで

これに集約されていました。

つまり、

本人の意思を尊重した支援、

本人が自己決定する権利

本人がチャレンジできる権利。

そしてチャレンジの結果、失敗する権利。

どんなに重い障害を持っていても、その人の意思は必ずある。

その意思を知ろうとする努力をしていこう、というものでした。

障害を持っていると、意思疎通に工夫が必要なことがたくさんあります。

そして支援を受けているので、支援者側の事情もあります。

しかし、

何かを決める時、
周りの人たちだけの意見や希望だけが反映されるのではなく、
本人の意思や願いを知る努力をしているか?と今一度振り返ってみよう。

そんな内容の講演でした。

講師の先生は、
それが実を結ぶためにも、

求める福祉サービスが地域に受け皿としてあること、

地域の中で隣人に当たり前のよう障害を持つ人が暮らす環境があること、

そんなものを整備していく必要があるんだと仰っていました。

この言葉と、
映画「梅切らぬバカ」がわたしの中でリンクしまくって、
1人で頷きまくりました。

余談になりますが、
この意思決定支援の枠組みは、
国が作成したガイドラインがあって、
恐らく今後各自治体に広まっていくのだと思いますが、
その中に、個人的に非常に興味深いものを見つけました。

それは、
意思決定支援に関する会議のメンバーは、
基本的に関わる人全員が対象になるらしいのですが、

成年後見人も含まれていました!

ということは、

成年後見人の判断が、

本人の意思に反していた場合、

異議申し立てをしやすくなるってことですね!

関連記事
「わたしが死んだら、この子はどうなるの?」

子どもが成人した後の問題として
成年後見人制度に触れています。

これは思いがけない収穫でした。

要は一人一人を尊重して、
というごく当たり前なことなのですが、
支援する方・支援される方という関係がある以上、
色んな問題が起こり得ます。

双方がこれまで以上に歩み寄れる、

社会全体がそんな風にもっと温かくなればいいなと思います。

国際障害者デー

今回の講演会の資料に準ずるものが、神奈川県のホームページにありました。

神奈川県 「障害のある方の意思決定支援」サイト

こちらの資料は支援者向けの資料となっています。

また、意思決定支援に使われている、

ヒアリングシート(エクセルファイル)や

記載マニュアル(PDFファイル)

もダウンロードできます。

こちらは障害のある子を育てる、家族向けのリーフレットです。

クリックで神奈川県のホームページに移ります。

そちらでダウンロード可能です。

本日の講師の先生は、

子どもの頃から「小さな意思決定」をする機会をたくさん持ってほしいと仰っていました。

食事、衣服、髪型、持ち物・・など

日々の小さな意思決定の積み重ねができてこそ、

将来「大きな意思決定(住居や仕事など)」ができるようになる礎になるとのことでした。

家庭で今からできる意思決定支援、わたしも意識してみたいと思います!

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