子育てのヒント

体質改善のヒント

お子さんの性格タイプ別、接し方のヒント

前回、「性格と対人関係」の記事でも登場した、この4人。

今回はこの4人のタイプをお子さんのタイプに当てはめてみます。

性格4タイプ

お子さんはこの中のどの4人に当てはまりそうですか?

実際には、この4タイプにきれいに分かれることは少なく、2~3タイプの混合型になっていることが多いので、ここでご紹介できるのはあくまでざっくり、です。
当てはまる項目が多い人格が、一番強く出やすいものだと思っていただけると良いかと思います。

‣4つの人格イメージの特徴

Type1
・元気で活発。テンポのよいやり取りができる。
・イヤイヤ期は身体全体で暴れるように表現していた。
・怒るとやや攻撃的。
・あまり言うことを聞いてくれる方ではない。

Type2
・興味の幅が広く、いろんな活動をやってみたい、と取り組める。
・コミュニケーションが上手。お友達が多い。
・その反面、飽きっぽく、忘れっぽい。
・悪ふざけもするが、基本的にムードメーカー。

Type3
・優しくおだやか。ケンカが嫌い。
・おうちの中で遊ぶのが好き。
・集団活動ではやや消極的。
・自分の意見を言うのがやや苦手。

Type4
・興味の範囲が限定的。
・基本的に物静かだが、時々ウィットに富んだ発言をする。
・マイワールドを持っている。
・「ダメ」の理由や理屈が分からないと、なかなか言うことを聞いてくれない。

‣子育ての「壁」にぶつかるのは「自分軸」タイプ

先述の4つの人格イメージの特徴を見ると、
なんとなく子育ての壁にぶつかりそうなのは、
Type1とType4、だということに気づきませんか?

実はこのType1とType4というのは、
行動や思考の軸が、周囲より自分にある状態なのです。

確かに、今現在、わたしも含めて子育て真っただ中の方にとっては
みなさん思い通りにいかないことが多いと思います。

その中でもとりわけ「自分軸」のお子さんの場合、
周りの状況がこうだから、
という理由では動きにくい状況下にあるので、こちらの都合に合わないような言動が目立ってしまい、思い通りにはならない、と大人は感じてしまいがちなんですね。

ちなみに、我が子は2人ともType4要素が強いです。
理屈が通らないことに対しては、とても頑固です。
ちょっとはこっちの都合を考えてくれたらいいのに・・と思ったり。

‣「自分軸」は将来の強み

今はちょっと手を焼く「自分軸」ですが、
少し離れたところから見ると、
行動や思考に自分の軸を持っている、
これって、大人になったとき、
すごく味方になってくれるというか、武器になる強みだと思いませんか?

だから今は、
お子さんの持つ良いところ、だと捉えて、
お子さんとの関わり方をちょっと工夫してみませんか?

‣「自分軸」のお子さんとの具体的な接し方のヒント
性格イメージ1
Type1

暴れて思いを表現しているときに、抱っこなどのスキンシップは無効。
そんなときには理詰めで話をしても聞いてくれない、との認識を持つこと。

‣短文でバシっと伝える

アクセル全開で入っているような状態なので、長い説教は苦手なことが多いです。
ポイントを絞って短文でバシっと1球で決めるイメージで。 

‣話は入浴中か入浴後に

本当に聞いてほしい話をするときは、心身の緊張が解けやすい夕方から夜がベスト。
可能なら一緒にお風呂に入っている時、や入浴後、落ち着いているときに。

‣理論より約束

落ち着いて話ができるようになってから、暴れていたとき(怒りを爆発させていた時)に、どうしたかったのか、を聞いてみてあげてください。
そして親としてできること、できないことを明確に、かつ端的に話し、
「こういう時はこうしてほしい」とか、「~をするときの約束」をすると良いと思います。

次、同じような状況になったときには、(できれば直前にクギをさしておけると尚良い)
『約束したでしょ』
と言って、毅然とした態度を取る、
この繰り返しで(根気は要ると思いますが・・)成長につれ、親子の絆は深まると思います。

感情が昂っているときには短文で決める必要がありますので、『約束』という一言でまずはブレーキをかけるイメージです。
『約束は守るもの』だということに焦点を当てることで、短期決着を図ります。

‣競争要素を盛り込んで

他のバランスにもよりますが、負けず嫌いな一面をお持ちの場合は、勝とうとするその意欲をうまくゴールに持っていければ、驚くほど効果がある場合があります。

  • お着換え競争やお片付け競争
  • タイマーを使って記録表を作る、など

うまく生活に取り入れると、達成感と出来高、両方ゲットできる可能性も高いです。

このタイプの良いところは、気持ちの切り替えが早いことです。
同時に過去の経験はいい意味でも悪い意味でも記憶に残りにくいので、繰り返し、思い出させて話をする、と良いと思います。

Type4:
性格イメージ4

理屈の通らない「ダメ」は通用しない。
お菓子やおもちゃでは気分を変えてくれない。
との認識を持つこと。

‣言動には必ず理由がある

まず本人の想いやその言動の理由を聞いてあげてください。
そのうえで、してほしいこと、してほしくないこと、をきちんと筋道を立てて説明することを心掛ける。

‣聞いてほしいことにも筋の通る理由が必要     

言動には本人なりの理由があるので、聞いてほしいことにも筋の通た理由が必要です。
その理由が腑に落ちれば、いう事を聞いてくれやすくなります。

ダメな理由を一方的に伝えるより、質問形式で本人に答えを出させることで、話の筋道を理解して行動することができるタイプです。
記憶や経験に基づいた行動をとりやすいため、同じようなやり取りをすればするほど定着し、頼りになる存在へと成長してくれることと思います。

反面、「この間言っていたことと違う」など、こちらの痛いところを突いてくることも多いので、そのような場合には親も素直に非を認める筋の通った対応が求められます。 

‣マイワールドに興味を持つ   

他のバランスにもよりますが、このタイプは自分のことをあまり表立って話をしたり表現することが少ない場合が多く、成長につれ聞きたいことを素直に教えてくれないことがありそうです。

難しい年頃になっても、話を聞かせてくれるような土台作りも視野に入れて、本人の興味や関心事に大人も興味を持って話したり、教えてもらうような関わりを積極的に持った方が良いと思われます。

夢中になっているゲームのことでもいいんです。
チンプンカンプンでもいいんです。
「へ~、それって何?」とか
「それってこういうこと?」とか、
的外れでもいいので、要は
『あなたの興味・関心に、わたしも興味がある』
伝える続けることで、相手も大事なことを話してくれる土台を作れると思います。

ときどき、前の話題を思い出して、
『この間の話でさ、~』とこちらから話題を振ることも大切です。

‣自分から何かを話し出した時は真剣に聞く    

このタイプのお子さんが、自分から何かを話し出したときは、目を見て、真剣に聞くことを心掛けます。

過去の経験をとてもよく覚えているタイプなので、話をちゃんと聞いてもらえなかった経験が積み重なると、話を聞き出すのが難しくなってしまう可能性があります。

このタイプは、なんでも自分で処理しようとするというか、
抱え込んでしまう傾向にあるので、
将来、困ったときに助けを求めてくれるような、風通しの良い関係を気付いていく、これがキーになると思います。

‣気持ちをほぐす外遊び

気持ちや感情が内に向きやすいタイプです。
話を聞き出すのは難しくても、身体を動かすことでガス抜きが期待できます。 

近所を散歩でも、一緒にコンビニでも、思いっきり深呼吸をして、外気に触れることで心に溜まったモヤモヤを消化できることもあります。

可能なら一緒に身体を動かす外遊びを上手く取り入れられると良いと思います。   

ここまでで随分と長くなってしまいました・・・

Type2、Type3は「相手軸」

行動や思考の軸が、自分よりも相手や周囲にある状態です。
そのため、比較的話を聞いてくれて、素直に取り入れてくれやすい、と言えます。

Type2:
ノリの良い人格イメージ

ちょっとお調子者のところがあるけれど、愛されキャラ。

‣興味の矛先を切り替えやすい

このタイプのお子さんは、多方面に興味を示すので、物事に固執することがあまりないです。

そのため、イヤイヤ~となっている時も、
『あ!帰って〇〇遊びする約束だったよね!』とか、
『あっちにおもしろそうな(好きなキャラクターの)●●があったよ!』
などの声掛けで、解決できたりします。

‣相対評価の要素を上手く取り込んで

このタイプは人からどう思われているか、や
自分を認めてほしいという欲求が高いため、相対評価の要素を好む傾向にあります。

対個人、でなくても、 
『同年代の子どもの中でも』や 
『クラスの中でも~な方じゃない?』とか、不特定多数でいいと思います。

自尊心をしっかりと持っているので、基本的に褒めて伸びるタイプと言えます。 

‣ご褒美も有効

【頑張り】の【対価】、がある方が俄然やる気がでる!のも、このタイプです。
ご褒美、というとなんだか抵抗がある、という方もいらっしゃると思いますが、対結果ではなく、対がんばりという意味合いで、一生懸命取り組んだことや苦手だけどやってみたことなど、
「これができたらご褒美」ではなく、
「これが終わったらご褒美(甘いものを食べよう、など)」
として、乗り切ったことを一緒に喜び合えるといいですね。

     

Type3
性格イメージ3

この4タイプの中で、一番、『素直で、言うことをよく聞いてくれる』タイプと言えます。

そんなお子さんを、総じて、『いい子』と言いますよね。

‣「いい子」とは

でも、この「いい子」って、よく考えると、大人目線でしかない。
普段からよく言うことを聞いて、お手伝いなんかもいっぱいしてくれて、困ることがあまりないかもしれません。

‣言う事を聞くのは、周りの状況が見えているから

このタイプのお子さんは、周囲の状況を理解することに長けています。
場の空気感を無意識的に敏感に読むタイプと言えます。

加えて争いやもめごとを嫌い、それを避ける傾向にあるため、自分の本意ではないことでも、「周り」を優先するような選択をとることが多いのです。

‣この子にとって、「良い」こととは

場の空気を読み、その場に適した言動ができることは、とても良いことです。
争いやもめ事を嫌う本人にとっても、穏やかで快適な環境であれば、それに越したことはありません。

ただ、このタイプの弱みは、自分の気持ちを表現するのが苦手なことです。
本当は「ちょっと嫌だな」と思っていても、周りの空気に圧されて嫌と言えないことで、小さな我慢をため込んでいる可能性があることを知っておく必要があると言えます。

お友達との関係はとても良さそうなのに、集団での活動を渋ったり、一人や少人数での遊びを好む傾向にあるのは、周りに配慮をしすぎて自分を出せないことで、心が疲れやすいためと言えます。

この子にとって「良い」こととは、
周りだけでなく、「自分」も穏やかな状態でいること。

そのために大人ができること、
これをより詳しく、「」にまとめます。

*今回の内容は性格を4つのタイプにざっくりと分けた場合に限ります。
一般的にはいくつかのタイプが混在していることが多く、多様性があることをご理解頂ければ幸いです。

*嗅覚反応分析を実施して頂くことで、そのバランスを分析し、その方に特化したアドバイス、こっそりできる栄養面からのアドバイスをさせて頂きます。

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