障害・福祉

親亡き後の親のこと

先日、チャンスに恵まれて再度「親亡き後」に関する講演を聞くことができました。

以前聞いた講演(関連ブログ「わたしが死んだらこの子はどうなるの?」)にも出てきた成年後見制度にまつわるお話で、別の切り口からの内容でした。

前回と同じく、講演会の内容そのものを掲載することはできませんが、今回、新たに気付いた点、それは「老後の自分の問題」です。

以前の講演を聞いてからは、自分が死んだあとの子どものことばかり心配していました。

でも、自分や夫にもしものことがあったとき、
それは死そのものではなくて、
長期入院することになった、あるいは認知症などにより判断能力がなくなったとき。

そんなとき、
夫がすでに亡くなっていたら(夫より長生きする前提ではありませんが)、
自分の入院に必要な手続きや必要物品を届けたりするのは誰なのか。
現在入院するにあたって記入する用紙には「身元引受人」を指定する必要があります。
病院からの連絡が取れる人、何かあったときに対応してくれる人、を届け出る必要があるわけです。

また自分に介護が必要になったときは。

わたしたち夫婦の実家は、どちらも遠方にあり、自分たちの兄弟とも離れて暮らしています。

我が家は2人子どもがいますが、上の子は所帯をもって別のところで暮らしているかもしれない。

そしたら一番近くにいる家族は、というと
障害をもつ娘、ということになります。

ここでもし、元気なうちに何らかの手立てを講じていなければ、
離れて暮らしているかもしれない上の子が、わたしたち親と娘のための手続きに追われることになったり、娘が不安ばかりの生活を送ることになるかもしれない・・

今回の講演会は全2回講演で、まだ1回目なので、じゃあ具体的にどうするのか?というところまで話が進んでいないのですが、今回の質疑応答で、
「何も対策を講じてなければどうなるんですか?」
と質問された方がいらっしゃいました。

講師の先生は
「誰かがやらなければならないんですよね、最終的には。という風にしかお答えできないですね・・」
と仰っていましたが、確かにその通りで、誰かがどうにかして、乗り切る方法を探ってくれて最期を迎える、ということなんだと思いました。

そして、この誰かがどうにかして乗り切る方法に辿り着くまでが、とても大変で、それを残された子どもたちに背負わすのだとしたら、これはもう打てる手は打った方がいいですよね。

具体的な中身についてはこれから勉強していきたいと思っていますが、基本的には成年後見制度や遺言などで対処することになるみたいです。

以前の記事「わたしが死んだらこの子はどうなるの?」でも成年後見制度について触れましたが、今回は我が子に成年後見人を付けるに加えて、自分自身の成年後見人について考えておく必要がある、ということです。

だからこそ関係する法制度について、きちんと知っておく必要があるのだと痛感しました。

そしてそういうことを相談できる関連機関を知って、できれば繋がっておくことが大事なんだと思います。

成年後見制度を申し立てするにあたり、本人の性格や状態を第3者から情報提供をしてもらう必要があるそうです。

要介護者ならケアマネージャーの方、
療育の必要な子どもなら支援相談員さん、ということになるそうです。

普段から子どもの特性などについて伝えておくことや、これまでの支援計画書は取っておいた方が良さそうですね。

自分自身のことは元気なうちに誰かに伝えておく・・?
こちらはまだなかなか想像がつきにくいのが正直なところです。

娘のことになりますが、書類関係は多岐に渡り、量も膨大になり、整理の苦手なわたしは書類ケースにざっくばらんに放り込んでいます。
でももっとちゃんと管理した方がいいだろうし、書類の保管場所を家族と共有しておいた方がいいと思いました。

日々の喧騒に駆られて、ついつい後回しになってしまいますが、まとめてやろうと思うから大変なんですよね・・
分かってはいますが、行動パターンを変えるのは難しいです;;

法制度を知るより、まずわたしが取り組むべき今後の課題です。

そして最後に、これは随分前から思っていることですが、
介護の必要になった親(自分たち)と、障害をもつ子どもが一緒に入所できる施設があるといいのに、と。

それも親がまだ元気でも入所できれば、
子どものことはある程度任せてもらえるし、何よりずっと一緒に暮らせます。

ないなら自分で作ればいい!
ちょっと本気で思いますが、残念ながらそのような大がかりなことができる知恵も勇気も資金もありません。

微力ながらブログを続けていればいつかブレイクスルーがあるかも⁉

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